パーソナルトレーニングコラム

パーソナルトレーニングジムとしての器具のこだわりその3 TUFFSTUFF コーナーマルチファンクショナルトレーナー スミス付CXT-225

2019.10.12

パーソナルトレーニングジム渋谷店スミスマシン

マシンをこだわるのは効率を求める為

うちはトレーナーと器具にこだわっていますと謳っていて、置いてあるマシンはとにかくこだわっています。

 

トレーニングはジムに行って自分でやることもできます。

自宅でやることもできます。

 

ではなぜお金を払い、パーソナルトレーナーを付けて、ジムへ行くのでしょうか?

それは「効率よく結果を求める為」ではないでしょうか。

 

マシンにこだわらず、家庭用の器具だけ、または器具は使わなくても大丈夫としているトレーナーは、どこまでも妥協してしまうのではないでしょうか。

1%でも効率を上げていくことにパーソナルトレーナーの価値があります。

 

パーソナルジムにおける設備の限界

 

それならゴールドジムのような沢山のマシンが置いてある施設が最もいいのでは?と思われるでしょう。

それは正解です。大規模な設備を整え、個別の部位に特化したマシンや、大量のダンベルはボディメイクを効率よくしてくれます。

 

ゴールドジムでは100%使いきれない

しかしそういった大規模ジムの場合、使いたいマシンが使われているというケースが発生します。

特に仕事終わりの夜の時間帯はかなり混んでいます。

 

その上、トレーナーを付けてトレーニングをしていると、どんな指導を受けているのかジロジロ見てくる人が居ます。

指導内容を盗み聞きしようとしてるのかなと思うくらい近い人も居ます。

 

その中で、一般の方がトレーニングを行うのは精神的にきつい部分があります。

めっちゃマッチョな人なら、見せびらかせていいのでしょうが。

 

マシンの順番待ちも発生します。次の人を待たせないためにインターバルを短くしたり、待つために長くしたり。

 

マシンが使えなかったらプラン自体を変更します。

それでは計画的なトレーニングプランを実行することはできません。

 

そこでTUFFSTUFF コーナーマルチファンクショナルトレーナー スミス付CXT-225の登場です

 

このマシンは非常に省スペース。6畳もあれば設置できてしまいます。

ベースはケーブルを中心としたトレーニング器具で、それの外側にスミスマシンを付けています。

 

バーベルでのトレーニングが出来ないという欠点はあるので、パワーラックとどちらを選ぶかは好みになると思います。

 

TUFFSTUFF コーナーマルチファンクショナルトレーナー スミス付CXT-225は何ができるの?

 

ケーブルで出来ること

左右にケーブルが付いていて、高さも細かく調整できるため、ケーブルクロスオーバーや、腕肩などの細かい部位のトレーニングは簡単に行えます。

上下のケーブルはラットプルやシーテッドロウなどの高重量種目にも対応可能です。

 

重量調節が少し独特で、ケーブルが2本ついているので、1本だけに取り付けると重さが半分になるなど、細かい調節も可能なのが特徴です。

ただ、表示そのままの重量ではなくなるので、計算が面倒だったりはします。

 

上のケーブル

  1. ラットプルダウン
  2. トライセプスプレスダウン

 

下のケーブル

  1. シーテッドロウ
  2. ケーブルアップライトロウ
  3. ケーブルアームカール

左右のケーブル

  1. ケーブルクロスオーバー
  2. ケーブルチェストプレス
  3. ケーブルサイドレイズ
  4. フェイスプル
  5. ローテーターカフのトレーニング
  6. ヒップエクステンション、アブダクションなど

 

などなど、これらは基本的な種目というだけで、アタッチメントを変えたり、ケーブルの高さを変えることで、100種類くらいのトレーニングはできますね。

パーソナルジムだとケーブルが無い為に、バリエーションが乏しかったり、特定の部位や目的に特化したトレーニングを行えないというケースもあります。

 

欠点としては、ケーブルの質がケーブル専門のもっと本格的なマシンと比べた時に落ちてしまいます。これは改善して欲しい点です。

ちなみにモデルチェンジ前はケーブルも1本だったので負荷の掛かり方は良かったです。

 

ケーブルが2本になったことで摩擦が増したのだと思います。

これは省スペースとのトレードオフなので仕方ないかなとあきらめています。

重量調節の為だと思うのですが、そちらを追加プレートなどで調整する形などが望ましいのではと思います。

 

もう1点、左右のケーブルの幅が少し狭めです。

仕方ないのですが、ケーブルクロスなどのかなり横に大きなマシンと比べると、少し負荷が変わってしまいます。

ここは本当に仕方ないので、妥協点でいいとは思う程度です。

 

スミスマシンで出来ること

  1. スクワット
  2. ベンチプレス
  3. デッドリフト
  4. ベントオーバーロウ
  5. アップライトロウ
  6. ショルダープレス
  7. インバーテッドロウ
  8. プッシュアップ
  9. TRX
  10. チンニング

 

など。本当にごくごく一部のトレーニングで、バリエーションは何倍も豊富です。インクラインベンチもデクラインベンチも出来ます。

下に足をかけるとこもあったりするのがいいですね。

 

また、TRXをひっかけることもできるのは地味にお得です。これだけでもバリエーション豊富ですよね。

 

スミスマシンのいいところ

スミスマシンはバーベルと違って安定しているので、初心者でも取り組みやすいというのが一番のメリットです。

その分、安定させるための筋肉が使われにくい為、バーベルの方が一度に多くの筋肉を動員できるのですが。

 

特にスクワットが効果的

スクワットはバランスを保つのが難しいというのと、深くしゃがむことに恐怖感がある種目です。

しゃがんで立ち上がれないとこわいですよね。僕も昔パワーリフティングの大会で潰れてしまい、腰を痛めました。

 

スミスマシンなら、危ないと思えばすぐにロックすることが可能です。

そしてそもそも安定しているので深くしゃがみやすいんですよね。

 

また、通常のバーベルでは行えないポジションでもできます。

バーをかかとの真上くらいにして少し寄りかかるようにスクワットをします。

 

それによって上半身をあまり倒すことなくしゃがめるので、自然と深く、股関節を使ったスクワットが可能となります。

初心者は腰をキープしつつ股関節と膝関節を同時に曲げると言うのが困難な場合が多く、このように腰だけでも楽なポジションというのはとても効果的です。

 

バーが固定されていること自体を利用する

バーが固定されているので、インバーテッドロウ(斜め懸垂)や、プッシュアップも行いやすいですね。

しかも高さを変えられるので、負荷の調整も楽々です。

 

プッシュアップを斜めで行えると、体力の低い女性や高齢者にも指導できます。

肩甲骨を使ったプッシュアップは、背中が固定されるベンチプレスなどでは行えないのですが、角度調整が行えるスミスマシンを使うことで容易になります。

 

プレートの付け替えも楽

地味なメリットですが、プレートの付け替えは楽です。

しかもぶれないのでストッパーを付ける必要がありません。

 

このメリットは、バーを使ってドロップセットやコンパウンドセットをやろうとする時などに有効です。

速やかな変更が必要となる場合もあるので、そんな時にやり易いのはメリットですね。

 

TUFFSTUFF コーナーマルチファンクショナルトレーナー スミス付CXT-225は価格と納期に問題

 

メリットの大きなマシンなのですが、価格は80万円以上します。しかもこれは本体のみなので、ベンチ10万、プレート20万、床材20万、ダンベル10万など最低限の設備で整えたとしても140万くらいかかってしまいます。

個人で持っても凄くいいマシンではあるものの、ややハードルの高い価格ですよね。しかも引っ越しする時なんかは大変ですw

 

また、納期が約3か月の受注生産品になります。

その為、これからオープンするパーソナルジムなどでは採用されないことが多いですね。

 

1カ月以内にマシンが入るのと3か月では2ヶ月丸々営業開始出来ないことになってしまうので。

それが価格以上にこのマシンがジムで普及していない原因でもあると思います。

 

床の強度は大丈夫?

マシンだけで300キロ、プレートなど200キロ置くと、人含めて600キロくらいになります。

これは床が抜けそうとなるのですが、割と大丈夫です。全く責任は持てませんが抜けたという例はあまりないのではないでしょうか?

 

建築基準法では、長期的に置いておくものに関しては1㎡あたり180キロ以内としています。

6畳の部屋に置くとすると、約10㎡なので1800キロまでの積載は大丈夫です。

 

これは木造なので、最近の鉄筋マンションなんかはもっと強いですね。

 

よほど部屋の真ん中に置いて、構造的に弱い部分なら抜けるかもしれませんが、そこまで過剰な心配は必要ないと思います。

むしろ下に部屋がある場合には音や振動を気にした方がいいですね。

 

ちなみにグランドピアノも300キロとか400キロあります。

 

床補強がおすすめ

基本的には負荷を分散させることも考えて床を補強したいところです。

  1. 1センチ程度のクッションフロアを敷く
  2. ラワン合板などの1~2センチの板を敷く。一応べニアやコンパネでもいいですが反ります
  3. 0.6~1センチの固いゴムマットを敷く

 

大体これで広く分散するため、荷重の問題はクリアできると言われています。

特定の一部分にかからないことが重要です。

 

元々、ある程度分散する形状なので、大丈夫だとは思いますが、本当に責任は取れないので大丈夫と太鼓判を押すことができません。

 

音よりも振動に注意

 

ジムでの定番の苦情は下の階からの音ですが、実は音というよりは振動の方が問題となっています。

先日聞いた話では、1階に構えているプライベートジムで、床の補強などを行わずに営業していたところ、振動が建物の3階まで響いていたとのことです。

 

1階だから大丈夫と油断したのでしょうか。追い出されてしまっても仕方ないくらいの話です。

 

上まで響くなら下へも響きます。

高重量のデッドリフトなんかも響くのですが、実はケーブルマシンのウエイトスタックもかなり下に響いているそうです。

 

ラットプルやシーテッドロウでプレートを置く時、勢いよく置いてしまいますよね。それが響くそうです。

 

意外だったので、これから使ってみようかと思っている人は注意してみてください。

 

 

TUFFSTUFF コーナーマルチファンクショナルトレーナー スミス付CXT-225はプライベートジムにはおすすめのマシンです。

自宅でトレーニングしたい、プライベートジムをオープンしたいと考えている人は、是非検討してみてください。

 

弊社のパーソナルトレーニングジム渋谷店と池袋店にも置いてあります。