MIYAZAKI GYMがこだわるパーソナルトレーナーの採用条件
MIYAZAKI GYM代表の宮崎です。
弊社は「トレーナーの質の高さ」の1点を売りに運営を行っています。これは私が17年トレーナーをやってきたからこそできることだと思っています。
どうしてここまでトレーナーにこだわるのかという点と、どういう条件を求めているかを説明していきたいと思います。
今回説明したいのは、パーソナルジムの価値の8割はトレーナーにあること、その為に、トレーニングの指導力だけでなく、人柄なども必要条件となり、それを達成できる厳しい評価や契約の仕組みが必要だと考えています。
パーソナルジムの価値の8割はトレーナー
パーソナルジムの価値の大部分はトレーナーにあると断言します。
もちろん器具が貧相な家庭用器具などだとそれ以前の問題ですが、弊社もライザップさんなんかも多くは同じメーカーの器具を使っていて、そこは差別化ではないと考えています。
広さはどうでしょうか?
考えてみてください。多くのジムのメニューでスクワットやベンチプレス、ラットプルダウンやショルダープレスなど行いますが、全てラックの中で完結してしまいます。
多少マットエクササイズを行うとかあっても必要ないですよね。
内装は豪華な方がいいでしょうか?
内装が綺麗で居心地のいいソファなどがある設備は、彼女を連れてきたり、取引先を連れて接待する飲食店や、旅行先のホテルなんかでは重要かと思います。
パーソナルトレーニングはそんな場所に行く前の、自分を高める時間と場所です。他の人にも合わないため、ノーメイクで、なんならジャージで来ても構いません。
清掃や整頓などを行っていれば問題ないと考えています。
トレーナーはシェフとウエイターと受付と食材です
飲食店に例えたら、パーソナルトレーナーはシェフとウエイターを兼ねた業務を行うことがほとんどです。更には自分の知識や経験からメニューを作り出すため、食材も兼ねていると言えます。
良いシェフに良い食材が無ければ美味しい料理を作ることは困難でしょう。また、ウエイターも兼ねており、トレーニング以外の部分のサービスの良し悪しもトレーナーが担います。
飲食店と比べたら、内装などが重要でないことは先ほど書いた通りで、それを除けば価値のほとんどの部分はトレーナー次第ということになってしまいます。
もちろん、立地だったり、指導のマニュアルなどによる標準化も重要です。
しかしそれらも他社と比べて大きな差が付くものではないという認識です。
属人的を許容する
トレーナーの腕の良し悪しに関わらず、マニュアル化などで素人でも一定レベルの成果を出すということは可能です。
料理などでもセントラルキッチンで調理するなどが良くありますよね。
しかし、人間の体の個人差などを標準化することは困難な部分があります。
体質の差だけではなく、仕事の都合で食事制限を十分にできない、個人的にあまり我慢したくないから言われた内容では取り組めないなど・・・
細かく要望を聞いてカスタマイズしないといけないのがパーソナルトレーニングです。
この能力をマニュアル化するのは不可能ではなくても困難で、標準的な生活習慣で言われたことを守れる人なら8割方効果が期待出来るという指導になると思います。
私としてはここを許容することはできず、出来る限り弊社を選んでくれたお客様に対しては、最善のプランをカスタマイズして提供したいという想いがあります。
その為のアプローチも、ある程度幅は広く、トレーナー自身の勉強してきたことや得意なことを活用するのは問題ないと思っています。
腰の痛みを直すのに、運動がいい、ストレッチがいい、鍼がいい、かみ合わせ治療がいい、インソールを活用するのがいいなど、色々な専門家が色々なことを言いますが、どれも一定の根拠があり、診断が合っているのであればどういうアプローチをしてもいいと思います。
その為、うちは絶対にこのやり方しか認めないという方法ではなく、それぞれの個性を生かした指導でいいと考えています。
指導もあえて属人的に
結局のところ、長期的にお客様がこのトレーナーに頼もうかなと思う理由の大部分が「トレーナーとの相性」です。
趣味が同じだったとか、価値観が同じだったとか、そういった部分での相性によるものです。もちろんトレーニングの知識が十分で結果に満足している前提です。
指導内容を画一的に整えて、守れているかチェックしても、人間的な相性まで均一にすることは困難です。
その為、少なくとも他人に対して不誠実で信用を失いやすいようなタイプのトレーナーは避け、お客様の役に立つことに喜びを感じ、尽くすことができるようなトレーナーを採用しています。
MIYAZAKI GYMのパーソナルトレーナーの採用
そのようなわけで、弊社ではパーソナルトレーナーの採用条件を非常に厳しくしています。
トレーナーの実務経験は3年以上が目安です。これは最低ラインとしていて、1年以下は書類も通さず、2,3年の場合特筆すべき能力があれば採用という具合です。
コンテストで成績残していたり、柔道整復師などの国家資格を保有していたりする方は希少です。
経験と同じくらい大事な人柄
指導の経験や知識は非常に重要なポイントなのですが、弊社では「人柄」の重要度を高くしています。
マンツーマンでの60分レッスンを2カ月や、長期的に通う方は5年も10年もの付き合いになることもあります。
基本的には誠実さになります。
少しでも売上を増やそうとレッスンを押し売りしたり、お客様の都合にはあまり合わせず、自分の都合に合わせて予約を入れようとするなどがあります。
真摯にお客様の為に寄り添えるというトレーナーを採用するようにしています。
業務委託契約を基本とする理由
弊社は完全歩合の業務委託です。
正社員として育て上げることでクオリティを維持するということも考え、実際に取り組んだのですが、質に関しては業務委託の場合でも変わりがありませんでした。
むしろ、しっかりお客様に支持されるトレーナーでないと自分の給料が減るので、真剣に一人一人を指導します。
採用の際にも言うのですが、重大なクレームが来るとか、決まりを守らないなどの場合にはすぐに契約を解除するという風にしています。
エリアマネージャーのみを正社員としてしっかり教育し、腕のいい業務委託のトレーナーさんを管理するという形で運営しています。
他社は1時間のレッスンで1500円~2500円くらいの報酬ですが、弊社は4000円です。
トレーナーの報酬を高くすることで経験豊富で人柄も良さそうというトレーナーを採用することが可能になっています。
このやり方ですと、利益も薄くなりますし、採用の手間もかかるので簡単に店舗を増やしていくことはできないのですが、良いジムを増やすことができ、それに伴って更に質を上げるための戦略も作れると考えています。
まだまだ改善しなければいけない点はあります。
今後も改善を続け、質なら間違いないパーソナルジムとして認知されるよう頑張りたいと思います。