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Personal Gym Column 2025年の振り返りと、2026年に向けた新たな挑戦について

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2025年の振り返りと、2026年に向けた新たな挑戦について

皆さま、こんにちは。代表の宮崎です。
本年も残すところわずかとなりました。今回は、今年の振り返りと来年に向けた想いをお話しさせていただきます。


【2025年の出店実績と市場の変化】
まずは2025年の実績報告から。
今年は新たに7店舗を出店いたしました。

率直に申し上げますと、以前に比べると出店のペースは意図的に少し調整しています。その背景には、昨今の市場環境の変化があります。

①コストの上昇: 家賃、光熱費、消耗品など、運営に関わるあらゆるコストが上昇しています。
②物件相場の高騰: 特に都心部では賃料が肌感覚で最低でも1割、エリアによっては2割近く上がっています。「割安で良い物件」というのは、正直なところほとんど見なくなりました。


弊社は基本的に自己資金での出店を行っています。コストが上がる中で無理に数を追うのではなく、「お客様に満足いただける設備投資ができるか」を慎重に判断しています。

私自身がトレーナー出身ということもあり、どうしても「もっと良いマシンを入れたい」「評判の良い器具を導入したい」という欲が出てしまいます。
お客様にとって最高の環境を作るためのコストは削りたくないため、その分、出店ペースに関しては慎重に舵取りを行った1年でした。


【AI活用によるサービス品質の向上】
2025年、特に力を入れて取り組んできたのが「AI技術の現場への導入」です。
私自身、現場以外の業務では常にAIを使用しており、この1年で10以上の社内管理システムを構築したり、仕組みなどの構築の壁打ちをしていました。
これにより管理コストは大幅に下がり、その分をサービスの質へ還元できる体制が整いつつあります

とはいえ、人員を減らしたというわけではないので、今の体制でも2倍以上の規模感に耐えられるようになったというところです。
まだ着手できていない改善はあるため、更に良くなると思います。


2026年は、これをさらにお客様へのサービスへ還元していきます。

①指導の質の底上げ: ベテランの知見とAIの膨大なデータを組み合わせ、より精度の高いプログラム作成や栄養分析を行います。
②わかりやすさの追求: 口頭では伝わりにくい身体の仕組みなどを、AIを活用して図解化し、視覚的にわかりやすくお伝えします。
③食事指導の進化: 従来のアプリよりも学習データが豊富なAIを活用し、より詳細な分析と提案を目指します


もちろん、AIが出した答えをそのまま適用することはありません。
「AIの提案が適切かどうか」を専門知識を持つトレーナーが判断するというプロセスを経て、人間にしかできない温かみと、AIの正確さを融合させたサービスを提供してまいります。

私自身、現場に出ていて活用していますが、プログラム作成などは、自分でやっていると同じようなアウトプットになりがちですが、別の案を提案されると、たしかにと思うことは多いです。
反面、1回の指示で良いものが出ることは無く、何度も修正したり、現場でレッスンを行いながら修正を繰り返すことが多いです。

AIで出来るのは40~60点程度の部分までで、そこから専門的な目で評価し直し、80~100点に持っていくというのが必要そうでした。



【組織としての成長と「質」へのこだわり】
これまでは「代表と個々のトレーナー」という関係性が主でしたが、ここ2年は「チームでお客様を支える」体制づくりにシフトしています。

正直にお話ししますと、フリーランスの方を中心に契約していたため、ほとんどのトレーナーは経験豊富で優秀なのですが、一部でお客様にご迷惑をおかけしてしまうこともありました。 こうした課題を解決するため、現在は以下の取り組みを強化していくように取り組んでいます。

①正社員・自社育成の強化: 経験者だけでなく、高い志を持つ新人(第二新卒など)を採用し、弊社の理念と技術を一から共有する。
②トレーナー変更の柔軟性: 相性が合わない場合など、お客様が気兼ねなくトレーナーを変更できる仕組みの整備。

規模が大きくなればなるほど、「質」の維持は難しくなります。大手チェーンのように「どこに行っても均一だが、それなり」にはしたくありません。
私が目指すのは、「規模があっても、個店のような熱量と質の高い指導が受けられるジム」です。



【2026年に向けて:足場を固める1年に】
パーソナルトレーニング業界は、規模が大きくなればコストが下がって安く提供できる、という構造ではありません。
むしろ管理コストが上がりやすいので、下手に拡大すれば管理が行き届かず、サービスの質が低下してしまいます。

だからこそ、2026年は無闇な拡大路線ではなく、「足場固め」の1年にしたいと考えています。

これまではせいぜい1店舗1部屋か2部屋かみたいな違いでしたが、成功事例・失敗事例を分析し、最適な店舗プラン(プランA、B、C…といった多様な展開)を確立できそうです。
それぞれのパターンで運営の仕方を少しずつ変えていきます。実際に運営していて、どうやったら良い結果になるかが見えてきた結果です。


①弊社の理想とするパーソナルトレーニングを実現できる人材を丁寧に育てる。
②AIなどの最新技術を実用レベルで定着させる。

これらを徹底し、「個人店のような情熱」と「組織としての強さ」を両立させた新しいステージへ進んでいきます。

現場上がりの経営者として、「良いものを、適正な価格で、多くの方に届けたい」という想いは変わりません。
一旦手戻りが多くなっても、私自身が今一度しっかりと手綱を握り、理想とする方向へ組織全体を引っ張っていきたいと思います。

来年も、システム面での快適さと、トレーナーによる熱意ある指導の両面で、皆様のボディメイクをサポートさせていただければと思います。

2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。