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Personal Gym Column 業界でも最も厳しいMIYAZAKI GYMのトレーナーの採用基準

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業界でも最も厳しいMIYAZAKI GYMのトレーナーの採用基準

MIYAZAKI GYM代表の宮崎です。

パーソナルジムを探している方は、色んなジムのウェブサイトを見たのではないでしょうか?




その中の一つに「トレーナーの採用率3%」「コンテスト出場者のみ」「有資格者のみ所属」などの謳い文句があるかと思います。

弊社も一番の売りは「トレーナーの質」です。

ただ、他と違う点としてハッキリいいトレーナーが所属している根拠として挙げているのは「時給4000円」という点です。

なぜ他の理由がいいトレーナーの根拠にならないのか

採用率にしろ資格にしろ明確な根拠になりそうなものですよね?

私も自分がトレーナーでなかったらそう思うかもしれません。

トレーナー、ジム業界の正直な事情をお話ししていきます。

トレーナーの採用率が低いという表記

トレーナーの採用率が3%とか2%とかはよくある謳い文句ですが、そもそも求人サイトに掲載すると沢山の応募があります。
それこそ30名とか50名来ます。未経験歓迎ならそんな感じでしょう。

応募数自体は全くトレーナーの質とは関係ない要素になります。

弊社の場合10%切るくらい(1名の応募に10人など)ですが、条件は実務経験あり、体育大やトレーナー系の専門卒、NSCAなどの資格保有、コンテスト出場のうちの複数を満たしている方のみがそもそもの応募条件です。

その上で、私自身が履歴書、職務経歴書を見て、面談をして、研修も行い、試用期間を経て採用となります。

個人的には採用率を売りにしている場合は条件が緩いからという認識です。

コンテスト出場者のみ採用

コンテスト出場者は弊社も優遇する条件なので、一つの要素としてはありです。

しかし、トレーニングが得意だから教えるのも得意というわけではなく、私としては指導の実績や学んだ経験の多さも兼ねていないと厳しいという認識です。




それは実際にその手のトレーナーというよりは競技者がお客様を指導するケースを見て感じた意見です。

一般的なサービス業としては、指導が下手過ぎると思います。トレーナーとしての活動実績やコンテスト以外の知識が豊富であるかは必須であると考えています。




この要素に関しては、ダメではないけどそれだけではとんでもないケースが少なくないということです。

有資格者のみ採用

これも弊社でも条件としているのですが、実はメジャーなNSCAやNESTAの資格は驚くほど簡単なんです。

その簡単な資格すら取らないトレーナーを落とすというのは良いと思うものの、これらの資格が一定水準を満たしてくれるようなレベルではありません。

10段階のうち1か2みたいな認識です。これは現役トレーナー共通の認識だと思います。

時給4000円なら1流を呼べる

そんなわけで、じゃあどういった条件ならいいと言えるのかというと、例えばフリーランスで10年以上の経験がある場合は多くの場合いいトレーナーでしょう。
食えなきゃ辞めるしかない業界で10年生き残るだけで、それなりです。

また、ジムのオーナーも一定のレベルは担保されるケースが多いです。
それこそ結構なお客様からの支持がなければお店が潰れてしまいます。


そんな中で、弊社は時給4000円を売りにしています。これは1流のトレーナーでも呼べる金額です。


トレーナーのリアルな収入

トレーナーのレッスン料は都内だと60分6000~8000円くらいがボリュームゾーンです。
コナミやティップネスなどの大手ジム内で活動する場合、30%前後のマージンを取られます。自分で営業活動をしてもです。

6000円の場合、7割が自分の分だとすると4200円です。8000円の場合5600円です。
この金額は先ほど書いたように、自分でお客様に声をかけたり、施設内でチラシを配ったりキャンペーンをやって獲得する金額です。

それが4000円で営業活動をしなくていいなら、それでもいいかとなるわけです。
一般的な1500円や2000円の場合、経験が浅いならともかく、プロとして活動する中では少なく感じる金額になります。


いいトレーナーほど集客が苦手な人も多い

お客様が多いトレーナーほど腕がいいかというと、必ずしもそんなことはなく、腕が良くてもマーケティングなどは全く無頓着という方も多い業界です。
腕はいいけど紹介以外でお客様を獲得できないという人はとても多くいます。

そんなトレーナーの場合、自分を安売りすることなく、新規のお客様を担当できる金額であれば、1流の方でも所属してくれるわけです。


自分のお客様も指導可能

また、弊社のお客様を担当しながら、自分のお客様を合間にレッスンするのも許可しています。
その場合、場所代を少し取りますが、それでも取り分は多くなります。

自分でどんどん集客できるなら、業務委託をやめて独立するというのも可能です。
難しければ、自分のお客様を教えつつ、ジムにも所属して指導するという効率のいい働き方ができるというわけです。


独立もサポート

結果として独立をしたいという場合には、注意した方がいい点や集客についてなどをアドバイスしてあげたりします。
実際に店舗を運営している経験を教えてあげるので、リスク少なく独立ができます。

まとめ

いいトレーナーを雇うには、結局のところ高い給料ということです。
基本的に給料が安い業界の為、十分安心して生活が出来る金額を欲している人が多いようです。

これが普通にやっていれば年収700万以上とかですと、他の様々な要素を目的としますが、基本が300万円前後という業界では、まずはしっかり生活の基盤を固めたいという気持ちになります。

これはどんなジムでも個人レッスンの為、会社ならではのやりがいみたいなものは生まれにくいからかもしれません。
会社でなければできないことも少なく、それなら条件のいいところでと思うトレーナーが多いようです。

会社のビジョンとかもあるとは思うのですが、1人でも簡単に独立出来てしまう業界の為、この方法が一番だと思っています。