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Personal Gym Column パーソナルトレーニングジムとしての器具のこだわり その2「パワーブロック」

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パーソナルトレーニングジムとしての器具のこだわり その2「パワーブロック」

トレーナーお勧めダンベル「パワーブロック」とは?

パーソナルジムを作る際にダンベルは必要となります。ダンベルは無くてもいいかなというトレーナーは居ないと思います。




その時に、何を採用しようかは割と迷うところかと思います。




普通のジムにあるような、1キロから40キロくらいまでずらーっと横に並んだダンベルラックなんかは皆さんが想像するダンベルかと思います。




しかし、これらは沢山の会員さんが同時に使うこともあるという理由から、重さ毎に用意されているという面もあります。




じゃあ家庭用のプレート付け替え式のダンベルはどうかというと、これは重量を調整するのにいちいちスクリュー式のカラーを外して、付け替えてという手間が非常にめんどうです。




そこで、パーソナルジムで最も使われているのが、このパワーブロックです。

パワーブロックのメリット

パワーブロックを選択するのには理由があります。

私自身はパワーブロック以外のダンベルを導入しようとは思わないくらい、現在はパワーブロックが1強の状態です。




自宅にも置いていて、普段のトレーニングもこれを使っています。最近は自分のジムでも少しトレーニングするようになりましたが、4年くらいはほぼパワーブロックのみでトレーニングしていたくらいです。それでも筋肉量は全盛期と変わらない水準をキープしていました。

パワーブロックは重量の調整が簡単

普通の家庭用の可変式ダンベルは、シャフトがスクリュー式になっていて、ねじのように回さないとプレートの付け替えができませんでした。

これは非常に手間が掛かり、自分のトレーニングですら相当面倒です。




ましてや扱う重さの違うお客様が入れ代わり立ち代わり来るようなパーソナルジムでは、何十回も取付をやっていては心が折れてしまいます。

パワーブロックなら、ピンを入れ替えるだけなので、約2秒といったところでしょうか。




重量調整が早いということは、ドロップセット(ディセンディングセット)やジャイアントセット等のテクニックを扱う場合にも有効ですね。

お客様の体をより変えたいと思う時、高度なテクニックを使う場合はあると思います。

出来ない環境と出来る環境なら、間違いなく後者の設備を選択するのがプロでしょう。




パワーブロックは省スペース

パワーブロックはたった一組のダンベルなので、非常に省スペースです。

小さいダンベルから一つずつ並べたら、相当な数が必要になります。




パーソナルトレーニング専門のジムではスペースに限りがあるので、多くのダンベルを置けるようにするのは困難です。

重量も1.1kgから41kg(一番重いタイプは59kg)まで変えられ、1キロか2キロずつの重量変更が可能となっています。




基本的にはほとんどのお客様に対応できる重量設定ですね。ところどころ2キロの変更になるので、それがキツイ時もあるかなという感じです。

特に低重量の4.5kgから6.7kgに変わるところでは、中間の5kgくらいがあればいいなと思う時はあります。

パワーブロックのデメリット

いいところばかりではないのがパワーブロックです。

あくまでも、パーソナルジムとして採用するには最高ということなんですよね。一つずつ解説していきます。

パワーブロックは高い

パワーブロックは定価で126360円します。今Amazonで調べましたw

目ん玉が飛び出るくらい高いダンベルですよね。

これに腰が引けてしまうトレーナーも多いです。




ただ、トレーナーはジムでお客様が使いやすい設備にするのは必要な投資じゃないでしょうか?

高いと言っても医療機械のような何千万とか何億の世界ではありません。




仕事用の12万が高いから2万のダンベルにするというトレーナーは僕ならプロ意識が低くて教わりたくありません。




自分用に買おうか迷っている方は悩む金額ですよね。一応偽物もありますが、これは結構作りが荒く

ピンが緩い
なんか色々なとこが緩い
重りが2つくっついちゃったりする
要所要所が安っぽい

というデメリットがあります。一応普通に個人で利用する分には問題ないレベルです。

トレーニング効果として差が出るとは思えないくらいのものです。

予算が無ければこちらで問題無いと思います。




ちなみに正規品も偽物も、20キロ台のタイプもあるので、そこまで高みを目指してないよという人はそっちでもいいと思います。




パワーブロックは幅があり過ぎる

幅があり過ぎるというのは言い過ぎですが、固定式のダンベルと比べたらやはり横に大きいというのは否めません。

横に大きいということは、ダンベルベンチプレスなどの際にバランスがとりにくいんですよね。




固定式のダンベルの方がこの点ではメリットがあります。

同じ重量でのトレーニング効率で言えば、正直なところ固定式のダンベルの方がいいと思います。




パワーブロックは周りの枠が邪魔

パワーブロックは持っている手の周りにも枠があるので、ずれたりすると手の甲が当たったりします。




また、握力を補助するグリップ等を巻く際に、枠があるせいで付けにくかったりします。

特に巻き付けるタイプのものは付けられないレベルかと思います。ゴムのものを使いましょう。




その点を改良したのが枠の無い現行の新型なのですが、枠が無いせいか、今度はバランスが悪くなっています。

その為、ダンベルプレスなどの際にバランスを取るのが難しくなっているという意見を聞きます。




これは他のダンベルではおこらないデメリットですね。

私は全く気にならないのですが……

ボウフレックスとかじゃダメなの?

可変式ダンベルとしてはBowflexのタイプも有名で、採用しているジムも少なくありません。

2個で6万3千円くらいですね。パワーブロックの半額ということで人気のようです。

前述の枠も無く、一見普通のダンベルのように使える点がパワーブロックよりも良いように見えます。




ボウフレックスではいけない点その1 長すぎる

ボウフレックスのダンベルは横に長いです。これはパワーブロックのデメリットでも言ったのですが、更に良くないのがボウフレックスです。




パワーブロックは重くなるにしたがって大きくなるのですが、ボウフレックスは軽くても横に長い状態です。

その為、バランスはパワーブロックよりも取りにくく感じます。




ボウフレックスではいけない点その2 変更専用の台が必要

ボウフレックスは写真にも写っている台の上でないと重量の変更ができません。

その為、すぐにその場で重量を変えたいような局面では使えません。




そうでなくても、セットごとに重量を変えることは頻繁にあるので、そのたびに台まで戻るのは面倒です。

ある程度持ってきてしまっていればその場でも変更できるパワーブロックの方に軍配が上がります。




また、意外とダイヤルの調整が面倒です。

更に、これはたまたまかもしれませんが、変更の為の金具が頻繁に引っかかってしまったことがあります。

かなりガチャガチャやらないと取れなくなってしまい、いつか壊れてしまうのではと思いました。







そのような理由から、ほとんどすべてのタイプのダンベルを扱いつくして選んだのがパワーブロックです。

多少のデメリットは致命的なものではないので、今はダンベルと言えばこれ一択です。




そんな感じで、一つ一つの器具は色々試した結果で採用しています。

こだわりを理解していただけたら幸いです。