パーソナルトレーニング・パーソナルジムならMIYAZAKI GYM

Personal Gym Column パーソナルジムに通っても痩せないことがあるのは何故か解説します

  • TOP
  • コラム一覧
  • パーソナルジムに通っても痩せないことがあるのは何故か解説します

パーソナルジムに通っても痩せないことがあるのは何故か解説します

ダイエットならパーソナルトレーニングと食事制限という方法は当たり前になってきました。

しかし、実はパーソナルジムに通っても全然痩せないという人も居ます。




どこもかしこも、「2ヶ月で痩せさせます!」という景気のいい謳い文句ですが、本当のところは全くそんなことはありません。

マニュアル的な指導でも8割くらいの人は痩せますが、そうでない2割の人は痩せません。




どんな人が痩せにくいのか、どう改善すればいいのかを解説していきたいと思います。

パーソナルジムで痩せる人、痩せない人

パーソナルジムのトレーニングと食事制限で痩せる人も居れば痩せない人もいます。




これは結果にコミットしようが痩せない人は痩せないんです。




私たちパーソナルトレーナーは運動や食事指導で理想のボディメイクを行うプロフェッショナルですが、あくまでそのプランを実施するのはお客様自身なんです。




その為、様々な要因により、痩せない場合があります。ただ、トレーナーに問題がある場合もあります。




パーソナルジムで痩せる人の特徴

パーソナルジムで痩せる人には以下のような特徴があります。

生まれつき代謝が高い
付き合いでの食事が無い
付き合いでのお酒が無い
1日の活動量が多い




という傾向にあります。

当たり前ですが、しっかり動く人で、食事のコントロールが出来ていれば痩せます。




体脂肪1キロを落とすのに必要なカロリーは約7200キロカロリーなので、これをどのようなやり方で無理なく消費していくかという部分がダイエットの9割です。




・パーソナルジムで痩せない人の特徴

逆にパーソナルジムで痩せない人はこのような傾向があります。

生まれつき代謝が低い
付き合いでの食事が避けられない
付き合いでのお酒が避けられない
1日であまり動かない




このようになります。




運動量が少ない、食事が減らせない、代謝が低いという当たり前のことなのですが、現代社会ではこれらの条件に当てはまる人は少なくありません。




じゃあ、この条件のまま、ダイエット指導を行っているパーソナルジムに通った場合、厳しいトレーニングと食事指導でどのくらい痩せるでしょうか?




60キロある少し大きめの女性で、1カ月1キロ程度だと思います。2ヶ月目は下手したら全く痩せないでしょう。




ジムの多くは、多分痩せないでしょうね。とも言わないので、入会して指導を受けてはみたものの痩せないじゃないかと、クレームになります。でも本人の取り組み次第ですよね。と言われて終わりになってしまいます。

活動量が少ない(1日8000歩以下)
お酒を飲む
筋肉量が少ない
外食

という条件のうち、2つ以上当てはまる人は要注意です。




痩せなければ全額返金保証!は返金されない

一世を風靡した「痩せなければ全額返金」系のジムですが、多くのジムは結構厳しい返金条件があります。

食事報告を欠かしてはいけない
ジムを休んではいけない
予定変更を2回以上してはいけない
避けられない飲み会がある
アルコールを飲んではいけない
週2回のペースで通わなくてはいけない
随時トレーナーの指示に従って改善しなくてはいけない

など、かなり厳密に取り組まないと返金されないジムがほとんどです。

入会時点で少しでも危なさそうな場合、返金保証は無しのプランでの入会というのもあったりします。




実際に、ほとんど返金されないというクレームが多くて、結果的に返金率を改善するようにしたジムもあります。ただ、前述の通り、条件を厳しくして、最初から返金保証を外したプランで契約することも多いようです。




それだけ、痩せにくい人を痩せさせるのは難しい。ということなんです。

痩せにくい人を痩せさせるための方法

痩せにくいからあなたは痩せませんと言ってはプロじゃありません。

かといって、売上の為にとりあえず入会させるというのもフェアじゃありません。




痩せにくい人を痩せさせるためには、一つ一つの痩せにくい原因を、出来る限りの範囲で改善していく必要があります。

出来る限りでいいんです。同時に幾つも取り組むのが難しければ1つだけでも。それだけでも違いは確実に出てきます。




活動量が少なくて痩せない場合

活動量が少ない人のパターンもいくつかあり

自宅で仕事
車通勤
デスクワーク

等があります。




自宅で仕事の人の場合1000~2000歩程度。車通勤もそれより少し多いくらいです。

デスクワークの人は、電車通勤で5000歩くらいが多いですね。




健康上の歩数の目標は約8000歩と言われています。

ダイエット目的なら10000から12000歩を目標にしたいところです。




大体1000歩か800メートル歩くのに10分かかります。

自宅で仕事している人の場合は60分くらいのウォーキングをしたいですね。




デスクワークの人は30分くらいは歩きたいところです。




そうなると、自宅の人は毎朝ジョギングを日課にするとか、水泳を行う、筋トレを頻度多く行うなどの工夫が必要になります。

デスクワークの人は30分程度なので、一駅歩くようにするといった提案が考えられます。




時間に余裕があればウォーキング、余裕が無ければランニング(体重重い方は関節の負担が大きいので避ける)や水泳で一気に運動量を増やすのもいいでしょう。

ジムの固定式自転車なんかもいい運動になります。




お酒、外食を避けられない場合

仕事上の付き合いで避けられない会食がある人もいます。




普通に食べていては痩せないので、食べる量や種類を工夫します。




まず、食事の場合、米やパンなどの炭水化物を摂らないようにします。

これだけでも結構な量のカロリーを減らすことが出来る上に、肝臓のグリコーゲンを貯めないようにするので、夜の時間に体脂肪を燃えやすくできるでしょう。




可能であれば、脂身の多いものは避けます。

鳥の皮を残したり、肉の脂身を切って横に置いておきます。




勿体ないとは思うのですが、無理して食べて健康を害しても仕方ありません。




これだけでもだいぶ減らせると思います。

居酒屋などでメニューをもっと厳選できるのであれば、野菜類や刺身など、低カロリーなものを徹底するようにしましょう。




ダイエット中のお酒の種類

お酒は蒸留酒に限定しましょう。




ウォッカ、ウイスキー、ジン、焼酎などを水やお茶で割ります。

蒸留酒は糖質を含まないので、ビールや日本酒などと比べて太りにくいお酒です。




ただし、アルコールは1g7キロカロリーあり、代謝の際に減る分を引いても5キロカロリーあります。

また、体脂肪を増やしやすく、減らしにくくする効果があるので、普段より1杯でも少なくするように心がけましょう。




筋肉量が少ない人の場合

筋肉量が少ない人、遺伝的に基礎代謝が低い人の場合、指導としては目標の下方修正になります。

60キロの人が通常2ヶ月6キロ程度落とせる見込みなのですが、それが4キロや5キロ程度になるかもという伝え方をします。




筋肉量に関しては根本的な問題なので、逆にトレーニングを行って増やしていくのが望ましいです。

これは少し長期的な計画ですね。




遺伝的に代謝が低いタイプの人は、これを変えるのは難しいです。

代謝が高い人で普通の人より300kcal高く、一番低いタイプの人は300kcalほど低いようです。

トレーナーの技量で痩せさせられないケース

痩せにくい人の条件は先ほど挙げたものが多く、そこに当てはまる場合は、一つずつ改善点を提案していくしかありません。

まずこの時に、幾つもの提案の選択肢が無いといけません。




例えば1日あたりの活動量が少ない方に対して、どのような提案をするでしょうか?

「1日30分のウォーキングを追加してください。」




というだけで、出来る人は言われた人のうち1,2割でしょう。

30分のウォーキングを行う為に、電車通勤の人なら家から駅まで歩くのか、駅から会社まで歩くのか、家にいる主婦なら、テレビを見ながら踏み台昇降でもするのかなど

その人のライフスタイルの中で、無理なく取り組めそうなプランを提案する必要があります。




今の仕事の中で、追加で30分のウォーキングをやってくださいと言っても、難しくて3日坊主になってしまうのが落ちです。




食事の指導も同様で、特に食事に関しては個人の嗜好も強いので、細かく聞いてみないと、何なら我慢できるのか、というのが人によって大きく違ってきます。

お米が好きな人に、米は糖質だから食べちゃダメです。というのは結構辛いようです。




お酒が好きな人に、ダイエット中は一切飲まないでください。というのも辛いようです。




ダイエット中の食事の回数

食事の回数も人によってピンキリで、朝は食べられないという人も居ますよね。

そういう人に対して、「朝は食べるようにしましょう」というのは負担が一つ増えます。




朝食べるようにするだけならまだしも、食事の内容についてもとやかく言われ、運動も増やせと言われ、慣れない筋トレも週2回通わされ……となると、その負担で終わった後にリバウンドしてしまうか、取り組んでいる最中に挫折してしまいます。




出来る人であれば、ベストな方法を提案するのもいいでしょう。

少し無理そうというのであれば、朝は食べないで、昼を多めに、夜を少なめの2食で取り組んでみましょう。という妥協案もありです。リーンゲインズダイエットなんかは2食ですよね。




昼多めで夜少なめがいいとしても、夜は会食があるという人もいます。

そうなってしまったら、昼少なめ、夜多めに提案するのがベターですよね。この辺の柔軟な対応は相手を見極めて提案していくしかありません。







パーソナルジムでの筋トレ+食事制限でのダイエットは、正しく行えば効果が出ます。

ただ、全ての人がベストな条件を作れるわけではないということが分かっていないと、せっかく高いお金を払って通ったのに痩せなかった。という結果になってしまいます。




一人一人の体質や生活習慣を把握して、ベストな提案を行うのが、本当のパーソナルトレーニングだと思います。




経験少ないトレーナーをマニュアルで管理し、データに基づいた指導を行うことで8割以上の成果を期待できます。

しかし最後は人と人。ベストな方法をこなせない場合、どのような提案が出来るか、また、どのような言い方で取り組む意欲を持たせてもらうか、その部分を大切にすることで

「パーソナルジムに行ったけど痩せなかった」ということは無くなっていくのではと思います。