パーソナルトレーニングコラム

プロが実際に使った自宅筋トレでおすすめの器具 厳選3種類!

2020.12.27

ミヤザキジム代表の宮崎です。

ジムに通うだけではなく、自宅で自主トレもしたいという要望があります。

 

パーソナルジムでは週1回とか2回くらいがオーソドックスなのですが、自主トレも追加で週1~2回できるのであれば効果がアップしやすくなります。

そろえようと思えばキリがないのですが、スペースが無くても置けるものをご紹介します。

 

  • 可変式のダンベル
  • トレーニング用折り畳みベンチ
  • チンニングバー

 

この3種類があればジム並みに効果のあるトレーニングが行えます。

ボディビル大会に出たい!という目的だと少し物足りないですが、いい体と言われたいというくらいの目的なら男女ともにこれでいけます。

 

自宅筋トレおすすめ器具1.可変式ダンベル

可変式のダンベルは昔だとスクリュー式でプレートを着脱するものしかなかったのですが、最近は多くの扱いやすいものが出来ています。

Amazonでもドン・キホーテでも1万円も出せば10~20キロのセットが手に入りますが、おすすめはしません。

 

勧める可変式は、古くからあるものと比べて重量の変更が容易であることが特徴です。

自宅で行う際に、いちいち重量の変更に手間がかかると、まずやらなくなります。

 

どうしても大会で優勝したいけど、器具がそれしかないという状況なら工夫してやるのでしょうが、自宅でトレーニングする方の多くはそこまでモチベーションも高くないため、手間は最小限にするのが必須です。

 

パワーブロック

ことあるごとに勧めているのがこのパワーブロックです。かなり歴史も長く、多くの自宅トレーニングやパーソナルジムで導入されています。

  • ワンタッチで重量変更ができる
  • 41㎏まである(追加で59㎏まで)
  • 1~2kgずつ重量変更ができる
  • 強度がそれなりに高い
  • 落下などの事故も起こりにくい
  • (デメリット)少しバランスがとりにくい
  • (デメリット)13万と高い

 

とにかく総合力ではNO.1です。特に重視したい重量の重さ、細かい重量変更、変更の容易さ、強度などが高いレベルでそろっています。

大きなデメリットは価格です。かなり高いのですが、個人利用なら余裕で10年以上使えるので、それを考慮すればいい買い物かなと思います。

需要も高いので、売ろうと思ったら簡単に売れるとも思います。

 

安価な類似品もあり

ちなみに安い偽物もあります。36800円と3分の1程度の価格で買えます。

使用感はほとんど変わらないのですが、仕上げが悪いことが多く、ブロックが抜けにくいとか、固定のサポートをしているゴムが緩く、振り回した時の落下事故に繋がる恐れはあります。

 

締めなおすとか気をつけて使えば大丈夫なレベルではありますが、多少リスクはあると思ってください。業務用には怖くて使えないかなと思っています。

とはいえ、最初に書いた通り、基本的に鉄の塊ではあるので、そんなに大きくは変わりません。

 

ボウフレックス

ボウフレックスはパワーブロックよりダンベルに近い形をしている可変式ダンベルです。

 

Amazonでボウフレックス出てなかったので、同じ形の別の商品をリンク張りました。

  • バランスがとりやすい
  • ダンベルの扱いに慣れていると扱いやすい
  • 41キロまでのおもりがある
  • (デメリット)重量変更は台座に置く必要がある
  • (デメリット)壊れやすい

少し長いので固定式のダンベルよりはバランス悪いですが、概ねパワーブロックよりは扱いやすそうです。

 

ボウフレックスのデメリット

デメリットはいちいち台座に置かないといけないことです。

足元とかには置けないので、ベンチなどをやって次のセットで重量を変更したいときには台座までもっていかなくてはいけません。

 

また、長さは一定で設定重量に合わせてプレートが付くので、どうにも強度不足を感じます。

重量変更の仕組み自体がパワーブロックより複雑なため、変更の金具が動きにくくなるなどのトラブルもあります。

 

以前はパワーブロックよりかなり安かったのですが、今は変わらない価格になっているようです。

パワーブロック同様に類似品で安いモデルがあるので、そちらでもいいかもしれません。

 

フレックスベル

フレックスベルもボウフレックス同様にパーソナルジムでも人気のダンベルの一つです。

 

ダンベルの形に近いので扱いやすいというのはボウフレックスと同様です。

  • ダンベルと同じ形をしている
  • ボウフレックスよりコンパクト
  • 安価
  • (デメリット)重量が32㎏まで
  • (デメリット)強度に不安
  • (デメリット)台座上で重量変更が面倒

 

重量が32㎏までというのは最大のネックではありますが、41㎏までだとかなりのレベル(ベンチプレスのMAXが150㎏くらい)まで対応可能ではあるものの、それなりにいい体を目指したいというレベルなら32㎏までで十分です。

 

ボウフレックス同様、重量変更の仕組みの問題なのかなとは思うのですが、扱う際には勢いよく落としたりしないようにしましょう。

重量変更が台座なのも少し面倒です。

 

ダンベル型なので扱いやすい

ただ、最も固定式のダンベルに近い形をしているのは扱いやすいですね。

実際、バランスが悪いダンベルと固定式のダンベルだと、上げられる重さもちょっと違います。バランスとるのに筋力を使ってしまうんですよね。

 

中級者くらいならこのダンベルでトレーニングしてもいいのかなと思います。

パーソナルジムなどの業務用ではちょっと頼りないですね。

 

 

自宅筋トレおすすめ器具2・折り畳み式トレーニングベンチ

ダンベルが最重要アイテムですが、ベンチもあるとベンチプレスやその他様々なトレーニングがやれるようになるので、可能な限りセットで購入したいところです。

逆にこのセットがあればほぼトレーニングはできると思っていいでしょう。

 

  1. フラットベンチ
  2. インクラインベンチ

おすすめはこの2種類です。というかベンチは概ねこの2種類くらいに分けられますが。

自宅トレーニングという目的でおすすめの物を2つ紹介します。

 

フラットベンチ

フラットベンチはこのタイプがおすすめです。

最小限という感じではあるものの、非常にコンパクトに畳むことができます。

 

  • 耐荷重300㎏
  • 畳むと厚さ9センチ
  • 長さも112センチとコンパクト
  • 11㎏と軽い

強度は300㎏と十分です。昔のベンチで木製のものなんかは、ベンチプレスやると折れたなんて話も聞きます。

 

非常にコンパクト

また、コンパクトに畳めるのは本当に便利で、厚さ19センチなら多くの隙間に入ります。

簡単に持てるくらいの重さなので、簡単に畳んでさっと出し入れできます。

 

ベンチプレスはもちろん、ワンハンドロウの時の台に使うとか、ブルガリアンスクワットの足を置く、プルオーバーやライイングトライセプスエクステンションで使うなど、ベンチは1台あるだけで効率を大きく上げてくれます。

中級者までならこれ1つで十分です。

 

インクラインベンチ

トレーニング上級者は角度をつけられるインクラインベンチがおすすめです。

斜め下にするデクラインの時に足をかけられるタイプでないと使い勝手は悪いので、必ず足固定パッドがあるものにしましょう。

  • 角度をつけて違う刺激を入れられる
  • 畳んで収納できる(厚さ約50センチ)
  • (デメリット)本格的なものと比べると少し不安定
  • (デメリット)フラットベンチより結構大きくなる

 

鎖骨からついている胸の上部を鍛えるインクラインベンチプレスは角度45度くらいで行うのですが、当然インクラインベンチが無いと難しいです。

力こぶの上腕二頭筋は肩を後ろに引いたところがストレッチポジションなので、角度をつけたインクラインベンチに寝ることで最大限ストレッチをかけることができます。

 

逆に斜め下にするデクラインの場合、トライセプスエクステンションなどで負荷が抜けにくい体勢にすることができたりします。

 

そんなバリエーション程度ではあるものの、上級者は気にする要素です。

自宅トレーニングだけでもより上のレベルを目指すのであれば、インクラインを購入した方がいいです。

 

とはいえ、収納のサイズとか、トレーニングスペースのサイズを見て購入がいいと思います。

 

自宅筋トレおすすめ器具3.チンニングスタンド

ダンベルでどうしてもやりにくいのがチンニング(懸垂)です。

一応ダンベルのロウイングで広背筋や大円筋も使うのですが、上から引くのとは少し違います。

 

  • ダンベルでは鍛えられない上から引く筋肉を付けられる
  • 安定性が高い
  • 安価
  • ディップスができる

 

このチンニングスタンドは近年かなり改良されました。

昔のぶら下がり健康機に毛が生えたような器具は、ぐらぐらしすぎて使いにくく、特に胸のトレーニングのディップスは行えないレベルでした。

 

たしか耐荷重90キロと書いてあるやつなので、まだそのタイプが売っていたら避けた方がよさそうです。

最近はこの手の120キロの耐荷重の物にしましょう。

 

余計な機能は不要

レッグレイズができるようにパッドが付いていたり、足元にプッシュアップようのバーが付いているタイプもあるのですが、いりません。

無駄なものは無い方が自宅トレーニングの際には扱いやすいかと思います。

 

そもそも家庭用の器具は色んな機能つけても良くないと思った方がいいです。1,2機能で十分ですね。

 

自宅筋トレ器具まとめ

かなり絞りましたが、本当にこれらの器具で十分体作りを行うことは可能です。

自分の例で言うと、自宅筋トレを5年くらいやっていたのですが、ダンベル、ベンチ、チンニングスタンドの3種類のみでボディビルの現役時代と同じ体を維持していました。

 

  • ダンベル、ベンチ、チンニングスタンドの順番に重要
  • まずはスペースで選ぶ
  • 出し入れしやすいものにする(なるべく近くに置けるサイズなど)
  • 質が低いので多機能すぎる物は避ける

 

かなり安価なものでも効果はあります。それも割と最近かなと思います。昔は安くていいダンベルとかはなかったですね。

個人利用ならそんなに壊れるものでもないので、類似品で安く済ませるという選択肢もありです。

 

もっとこだわる場合は、バーベルやそれを置くラックを選択する形になります。

ただ、それは1部屋丸ごとトレーニングルームにするくらいのハードルがあるため、その意味でも上級者向けでしょうか。

 

ダンベル中心の自宅トレーニングでもかなり上のレベルまで目指せるので、紹介した器具を参考に頑張ってみてください。