プロが選ぶダイエットできそうなおせち5選
正月と言えばおせち料理ですが、正月太りも避けたいものです。
おいしくおせち料理を食べながらダイエットに繋がる食品を紹介いたします。
おせちというと、地域によっても違いがあるということ、また近年は多種多様な料理が入っている印象ですが、比較的伝統的な食材から良さそうなものをいくつかピックアップしました。
- 数の子
- 田作り
- 紅白かまぼこ
- 鮭の昆布巻き
- エビの艶煮
調べてみると、保存の意味もあったりするので、それほどヘルシーなラインナップではないんですよね。
その中で、食べなきゃいけないならこれというのを提案いたします。
高たんぱく低脂質なおせち料理
ダイエットで定番の高たんぱく低脂質な食材です。
高たんぱく低脂質な食事は総合的に低カロリーになりやすく、ダイエットが容易に行うことができます。
おせち料理の高たんぱく低脂質食品TOP5をご紹介します。
数の子
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
115Kcal | 16.6g | 2.6g | 6.4g | 0.0g |
数の子はニシンの魚卵なので、健康面が気になりますが、コレステロールは100gあたり230mgと、鶏卵の420mgと比べても半分程度でしかなく、多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれていて、コレステロールが下がる効果まであるとされています。
EPA,DHAの含有率は総脂肪の30%程度と、マグロやサンマを上回ります。
プリン体も魚卵は多いイメージがあるのですが、タラコが100gあたり120㎎に対して、数の子は22㎎と大きく下回ります。痛風の方でも食べやすいかもしれません。
数の子は多くの卵が付いていることから、子孫繁栄や子宝を願う意味があります。
田作り
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
339Kcal | 41.5g | 5.2g | 31.6g | 1.2g |
田作りはイワシを砂糖やしょうゆで味付けした料理です。砂糖を使う分、炭水化物の多さは気になりますが、豊富なイワシのタンパク質と良質な脂質を摂取することができます。
イワシは丸ごとたべることでカルシウムが豊富なことはよく知られていますが、カルシウムの吸収を促進するビタミンDも豊富に含まれるため、お子さんや更年期を迎えた女性などにおすすめです。
また、青魚に多く含まれるEPAやDHAの多価不飽和脂肪酸も豊富に含まれるため、コレステロールの低下の働きなどもあります。
イワシは刻んだものを田んぼの肥料にしていたことから、豊作を願う意味があります。
紅白かまぼこ
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
85Kcal | 14.5g | 0.7g | 5.2g | 0.3g |
かまぼこは白身魚のすり身を固めたものです。
そのため非常に高たんぱく低脂質となっています。
炭水化物も少ないので、ダイエット中には最適な食品です。
おせちに限らず、普段からダイエットをする時に練り物を採用するのは良い案です。
ちくわとかかまぼこを多用する方も多くいます。
紅白のかまぼこは形が日の出に似ているので新年にふさわしいとされています。
また、紅白の紅は魔除けを、白は神聖さを表しています。
鮭の昆布巻き
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
85Kcal | 6.7g | 1.2g | 16.8g | 2.9g |
ニシンを使うものが多いのですが、セブンイレブンが鮭なのでこっちで。鮭の方が色合い的にきれいなので使うことも多いように思います。
鮭は高たんぱく低脂質な食品です。
赤い身が特徴ですが、本来は白身魚です。これはオキアミなどを食べることで赤い色が付いてきます。
赤い色素はアスタキサンチンという強い抗酸化作用を持つ色素カロチノイドの1種です。ビタミンCの6000倍ともいわれます。
また、アスタキサンチンにはシミやそばかすの発生を予防する効果もあり、肌の老化を防ぐ効果があります。
昆布には水溶性食物繊維の「アルギン酸」や「フコイダン」といった海藻特有の粘り成分である食物繊維を多く含んでいます。
これらは糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロールの上昇も抑えてくれます。
昆布巻きは「よろこぶ」との語呂合わせで縁起がいいとされています。
また、「子生(こぶ)」という当て字で子宝を願う意味もあります。
えびの艶煮
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
129Kcal | 26.9g | 1.3g | 2.8g | 0.6g |
えびも高たんぱく低脂質な食品としては定番です。炭水化物も少ないのでダイエットには最適です。
タンパク質の含有率は非常に高いのですが、いかんせん価格も高いので、えびでダイエットしようと思うと大変です。
エビに含まれる栄養成分としては、タウリンがあります。アミノ酸の一種で、血圧を下げてくれたり、疲労回復や肝機能の回復などの効果が期待できます。
殻にはキチンが含まれていて、コレステロールを下げる働きがあります。
エビは曲がっている形から、腰が曲がるまで長生きできるようにという意味や、赤い身が魔除けの意味を持っています。
まとめ
おせち料理は保存が効くように砂糖や塩の多い食品が多くなっています。あまり砂糖の多いものはダイエットには不向きかもしれません。
日本の文化ということで、魚介類を使ったものが多いので、それらを中心にするといいでしょう。
定番のエビやかまぼこ、タイなどもいいですね。
出世魚であるブリを使うことも多いのですが、ブリは脂が多く低糖質ダイエットなどでない場合、量に注意が必要です。
また、タンパク質は多くないのですが、野菜類を摂るのもありです。
根菜や芋が結構多いので、糖質はそれなりに多く沢山は食べられませんが。
栗きんとん、黒豆、伊達巻、錦玉子などは糖質が多いので難しく、その他最近は肉類も様々なものが入っていますが、あまり低脂質なものは無いようです。
そんなわけで、リストとして挙げた5品目当たりと野菜類を主に食べていただくと、太りがちな正月も乗り越えられるのではと思います。
低糖質ダイエットにした方が食べられるものは多そうですが、それはまた別の機会に解説しましょう。
1月は気持ちを切り替える月でもあり、ダイエット始めるのにもいい季節ですので、是非元旦から取り組み始めてみてはいかがでしょうか。